納棺

納棺の儀は、遺体を整え、棺に納める儀式のことを言います。数年前に映画でも取り上げられて有名になったこともあり、今では多くの人がその作業や意味を理解していると言えるかもしれません。本来は、通夜の前に遺族や親族が揃った時に行われるものだとされており、遺体を整え、旅立ちのための「死装束」を着せて棺に納めるというのが一連の流れでしょう。この時、生前の面影を表現するための「死化粧」近年ではエンジェルメイクと呼ばれるメイクを施す場合もあるようです。火葬式の場合、最短で次の日に火葬という場合もあり得るため、遺族が故人の死を受け入れるための大切な時間であると言えるのではないでしょうか。納棺前に、希望であれば、死装束に着替えさせる前に、故人の体を洗い清めるための湯灌を依頼することも可能でしょう。また、近年では死装束ではなく、生前に故人が愛用した服などを着せることも多いようです。現在は、納棺師と呼ばれる専門の方が執り行うことの多いとされている納棺ですが、火葬式というような、形式のない葬儀スタイルなどの場合、故人への弔いとして、納棺師の指示にしたがって、親族が納棺の儀を執り行うのも良いのではないでしょうか。その旨を伝えれば、親族による納棺も可能でしょう。また、故人の愛用の品物や、好物、大切にしていたものなども棺に納めることが可能であり、そういったものがある場合には、燃えにくいものもあるため、事前に納棺師に確認し、難しいものであれば、その打開策を相談しておくなどすると良いのではないでしょうか。形式の簡略化された火葬式だからこそ、心のこもったお見送りができるよう、事前の確認と準備は入念に行えることが望ましいのではないでしょうか。