密葬と本葬

本葬の前に先に行う葬儀を密葬といいます。時代とともに意味合いが変わってきている葬送儀礼の1つです。

例えば年末年始等、人が集まるのが難しい時期に遺族や近しいごく少人数の人達で内々に葬儀を行い、後に改めて案内をだしてお葬式をするという場合、この近親者のみで先に行う葬儀が密葬になります。また、かつて農村部では繁忙期に葬儀がかさなったときは、周囲の人達に配慮して密葬の後、繁忙期が終わる頃に本葬を行っていたようです。最近では一般の会葬者を呼ばない葬儀が密葬と思われがちですが、本来の意味で考えると後に本葬がないものは密葬とはいいません。葬儀の業界では一般の個人のお葬式で近親者のみで行うものは家族葬というそうです。規模の大きなお葬式になると密葬と本葬の両方を行うことがあるので混同しないためです。

著名人や大企業のトップの葬儀は、関係者への連絡や準備にも時間がかかります。そのためまず密葬をした後に社葬として本葬を行うことはよくあります。

日本が高度経済成長の只中にあった頃は、企業のトップが亡くなると大規模 な「社葬」が営まれたものでした。ですが現在、企業にとって一大イベントだった社葬はあまり行われなくなりました。社葬のコスト、企業への帰属意識の認識等が時代とともに大きく変わったためだと思われます。このような背景から、規模の大きな社葬から「お別れ会」を行う企業が増えてきました。近親者だけで密葬を行い、本葬として1、2ヶ月後に「お別れ会」をする形です。「偲ぶ会」ともいいます。基本的に無宗教葬で行われることが多いようです。社葬を行う企業側のスタンスによって自由な形式で行われるそうです。

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