安置~打ち合わせ

遺体を葬儀場ではなく自宅に安置するといった場合、仏聞か座敷に布団を敷き、遺体を北枕に寝かせるのが一般的でしょう。これは「枕直し」と呼ばれ、この「北枕」というのは、釈迦が入蹴した際に頭を北にしていたからとされており、仏教の経典に記されているようです。北枕が難しいという場合には、浄土があるとされている西でも良いとされています。この時注意すべき点としては、ドライアイスで遺体の保全処置をするため、布団は処分しても構わないものを用意するという事でしょう。枕飾りも終われば、次は「お葬式の打ち合わせ」でしょう。はじめに日程を決める事になるようですが、これは火葬場や葬儀場の予約が取れないと決められないことと言えるでしょう。葬儀社が、火葬する日から逆算し、式場の空き状況を確認した上で、最短で行える日程を提案されるでしょう。菩提寺がある場合には、そちらとも相談しながら、詳細な日程や場所を決めましょう。その後、許報を流す流れになるでしょう。近年では火葬場や葬儀場の予約が取れないことも多いと言われ、そういった場合には、基本的に待つしかないと言えるでしょう。火葬場の不足が深刻な状況ではあるようですが、ドライアイスによる保全処置やエンパーミング、冷蔵施設と言ったものもあるようなので、遺体が傷んでしまう心配は無用でしょう。どうしてもすぐにお葬式を営みたいと言った場合には、割高にはなるでしょうが、私営の葬儀式場を使うという手も挙げられるでしょう。しかし、火葬式を希望している場合は、確実に火葬場の予約を取らなければならないでしょう。そう言った際も、葬儀社の方と良く打ち合わせをして日程を決めなくてはならないでしょう。

危篤になった時の心構えについて

親戚や身内のもの、親しい人が危篤になった時の心構えは大切です。

危篤になるのにはいろんなケースがあると思います。祖父や祖母が高齢で、入院生活が長く、お医者さんに「そろそろですよ」と言われることもあるかもしれません。その場合、ある程度の準備や心構えはできることでしょう。

しかし、ある日突然体調を崩した親が、急に危篤になるケースもあるでしょう。そんな時は現実を受け入れることもできず、おろおろするばかりかましれません。

人間は必ず死にます。また、すべての動物たちの中で、人間だけが死ぬことを知っているそうです。普段から死というものを意識して、周りの人を大切に、覚悟して生きられるといいですね。

お骨上げ

荼毘に付した後(遺体を火葬した後)の遺骨は、火葬場の係りの人の指示にしたがって、竹の箸で挟んで骨箱に収めていくのが一般的な流れとなるでしょう。これを「お骨上げ」と呼び、遺族や参列者が2人1組になって1つの遺骨を両者が共に箸で持って収めていくといったしきたりがあるとされているようです。1組が1、2片拾ったら次のペアに箸を渡し、順々に行って行くとされています。自由に好きな骨を拾って収めていくのではなく、どの部分の遺骨を拾って収めるかというしきたりもあるようです。これは、地方によってしきたりが異なっており、大まかに紹介しますと、関東では、遺族が全身の遺骨を収めていくとされているのが一般的なようです。この時、骨箱内に収められた遺骨が、立っている姿になるように足元の方から収めるというしきたりもあるようです。また、関西ではのど仏や歯骨などといった一部だけを遺族が拾って収めていくというのが一般的とされているようです。この場合にも、骨箱に収める順番は足の方からであり、遺族に箸を渡す前には、火葬場の係りの人が順番に収めてくれることが多いとされているようです。また、分骨する必要がある場合などには、火葬場での手配も異なってくるため、前もって葬儀社に伝えておくことが必要でしょう。この時点で骨箱を2つ用意しておき、お骨上げの時点で遺骨を分けながら収めていくことになるでしょう。分骨は、分ければいいというものだけでなく、宗派の総本山に納めたり、実家の墓にも納める場合などがありますので、事前に葬儀社や菩提寺などに相談し、あとで困ることのないように、よく気を付けて確認しておくことが望ましいと言えるでしょう。

 

神式の「火葬祭」

近年では、一般的に「火葬式(直葬)」と呼ばれ、広く知られきている葬儀スタイルですが、神式では「火葬祭」と呼ばれることが多いとされています。本来、神式での埋葬は土葬とされてきたと言われているようですが、現在では、様々な制約のために、ほとんどが火葬で行われているとされているようです。この「火葬祭」と呼ばれる場合にも、儀式は炉前で行われ、流れとしては火葬式とあまり違いはないとされているようです。少し違うとされているのは、火葬祭では斎主の祭詞奏上の後に、儀式として喪主から順番に全員が玉串を捧げて拝礼するのがしきたりとされているところではないでしょうか。その後のお骨揚げの手順は、火葬式も火葬祭も同じとされているようです。また、神式では火葬祭の後、そのままお墓に納骨するという場合がしきたりとして多く一般的に行われてきたようですが、近年では、一度自宅へ遺骨を運び「帰家修祓の儀」を行うことが多いとされているようです。その後埋葬(納骨)といった流れが、火葬祭の一般的な流れになりつつあるとされているようです。また、通常火葬には12時間ほど時間がかかるため、一般的な葬儀スタイルの場合、この時間に、僧侶や参列者と食事を設けたりする場合が多いようですが、火葬式(直葬)では、この間のお食事は設けられない場合が多く、食事を取るにしても、親族だけで外食で済まされるといった場合がほとんどのようです。もし、食事の時間を設けたい場合には、僧侶や参列者がいる場合は参列者に、どこで食事をするのかを事前に知らせておくことが必要になるということを覚えておくと良いでしょう。また、その場合にも、しっかりと葬儀社と相談し、確認しながら進めて行きましょう。

 

必要な費用を計算する

「火葬式(直葬)」は、一般的に執り行われる通夜、葬儀、告別式といった葬儀スタイルに比べると大幅に安価であると言えるのは間違い無いのではないでしょうか。しかし、全く費用がかからないということでも無いので、あらかじめ「火葬式(直葬)」の流れを理解し、必要な手続きや費用を把握しておくことも必要だと言えるでしょう。「火葬式(直葬)」の大まかな流れとしては、故人の亡くなった場所(病院や施設など)からの搬送、納棺、安置、死亡診断書の提出と火葬埋葬許可書の取得、火葬と言った諸々の手続きなどが必要になってくるでしょう。これらを行うためには、葬儀社への依頼が必要となるため、ある程度の費用は計算して準備しておかなければならないと言えるでしょう。日本では、故人が亡くなってから24時間は火葬することができないということが法律で定まっているため、必然的に火葬できるのは、少なくとも翌日以降となってくるでしょう。つまり、いくら「火葬式」を選択しても、その火葬ができるまでの間は、故人の遺体をどこかに保管しておく必要があるでしょう。多くの 病院では、一般的には翌日まで安置させてもらえないところが多く、速やかに自宅や安置施設に搬送する必要があると言えるでしょう。 葬儀に向けて、遺族が最初に意思を決定しなければならないのが、この安置の場所をどこにするかということになるでしょう。搬送の依頼などの手配も考えておかなければならないため、あらかじめ家族と相談し、決めておくことも必要なのではないでしょうか。また「葬儀や葬式に呼べる人がいない」「身内のみで故人を送りたい」「とにかく費用を安くしたい」など、火葬式を選択する明確な理由も挙げ、相談しておくと良いでしょう。

故人・家族・親族の納得できる選択を

近年、急速に注目されている葬儀スタイルのひとつである「火葬式(直葬)」は、経済的に大規模な葬儀を行う余裕がないといった遺族にとっても、残された遺族に負担をかけたくないという故人にとっても納得のいく、遺族・故人両者の思いが尊重された葬儀スタイルと呼べるのではないでしょうか。よく「葬式もしてあげないなんて故人が可哀想」だとか「葬式代をケチって情けない」などと耳にすることもあるように「火葬式(直葬)」は故人への思いやりや心遣いが足りないと思われる方がいらっしゃるようです。しかし、形式的なものを一切行わないからと言って故人をないがしろにしているわけではなく、故人・遺族両者の納得の末の選択として受け取ることも大切なのではないでしょうか。しかし、なかなか形式を重んじる方にはわかっていただけないのも事実であるでしょう。そう言った場合には、僧侶に読経を依頼し、形式的な法要を行ってもらうと良いでしょう。火葬式でのよく聞くトラブルである、親戚間の不満も、この読経のみを執り行うことで緩和されるのではないでしょうか。大切なのは「故人を送ること」ですので、故人の遺言であった場合には「火葬」のみでも構いませんが、遺族が葬儀スタイルを選択する場合には、家族間でよく話し合い、打ち合わせをし、多少意に沿わない場合であったとしても、親戚の思いを汲み取って、形式的なものを執り行うということも、故人を含めた家族・親族全員が納得できる葬儀となるのではないでしょうか。後々に、故人の関わったすべての人が納得して故人を偲ぶことが出来る環境を整えることも葬儀スタイルの選択として考えておくことは重要と言えるのではないでしょうか。